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名無しの熊さんさんのレビュー情報

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7203
レビュー投稿数
6
参考になった割合
80%

投稿済みレビュー作品

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凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>

2016/02/23 - 美少女ゲーム

ネタバレ 陰惨でえげつない

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ネクロマンサー、人の死体を操る人間が跋扈する世界。そんなネクロマンサーと、それに操られた死体を殺すための職業についた主人公二人。
この二人の生死によってこの物語は分岐していく。ただし、この物語には死体を操る人間がいる。主人公たちが死んでもこの物語は終わらない。
はっきり言って気分が悪くなった。CGでもそうだ。グロ画像に耐性のない私には厳しい画像幾枚かあった。そんな人のために表現をソフトに、と言うか直視しがたい部分には黒く靄が隠れる機能も付いているが、それでもだ。
もっとも、それ以上に吐き気を催すほどの悪意と、それを伴う行為がある。こういうことを考える、こういう発想が出来る人間がいるという事実を思うと怖気が走る。
だけど、それでも最後には涙させられた。こんな終わりでは納得が出来ないと、そう思った私の前に、それはまるでかの作品のrefrainのような、全てが終わってそのあとに残された可能性のような一幕があった。
皆がいないと立ち上がった少年の様に、彼と同じように立ち上がった少女がいた。
この物語はハッピーエンドで終わる。陰惨でえげつない幕切れの後に、幸福な未来が用意されていた。
誰も死ぬまでは幸福ではない。そんな言葉を引用されたこの物語。
本当にそうだろうか。
私には生きて未来を掴んだ彼らがとても幸福そうに見えた。

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32人中、23人が参考になったと投票しています。

そして明日の世界より――

2015/02/14 - 美少女ゲーム

ネタバレ 世界は終わる。それでも、生きる。

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
小さな島で平穏な日々を過ごしていた少年少女たちのお話。
彼らの前には未来があって、それを当然のように享受していた。
それなのに、唐突に彼らにあったはずの未来は消える。残り三か月、彼らが抱いていた将来への展望を壊して、どうしようもない終わりが告げられた。
彼らはどうしたってその未来を受け入れるしかない。RPGのように誰かを倒せば世界を救えるなんてこともない。
彼らも、彼らの周りの大人たちも、滅びを受け入れるしかない。

人々は戸惑いながら、怯えながら、周りにあった当たり前の日常が崩れていく様を眺めることしかできない。

本当にそうだろうか。
彼らは世界が滅ぶと知ってなお、それでもまっすぐに生きようとした。いつも通りの毎日を。いつも以上に大切な日々を。
彼らの選択が正しいのか間違っているのか、彼らは強いのか弱いのか、私にはわからない。
それでも、彼のようにまっすぐでありたい。そう思わされた。

要約する。
これ、面白いよ!

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13人中、11人が参考になったと投票しています。

装甲悪鬼村正 Windows 10対応版

2016/09/08 - 美少女ゲーム

ネタバレ 善人が悪鬼に変わるまでの物語

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私はハッピーエンドが好きだ。大団円、皆が笑ってEDを迎える。そういう物語が好きだ。穏やかで、優しくて、胸が温かくなるような、そんなお話が大好きだ。
この装甲悪鬼村正はその対極に位置すると言っていいだろう。EDはどれもハッピーエンドとは言い難い。
作中において幸福な結末は一つとして描かれない。善悪相殺の呪いを受けた主人公はひたすら苦しんで苦しんで、いつまでも苦しみは終わらない。懸命に努力して、必死に足掻いた末、彼の願いは叶わない。
時代、と言ってしまえばそれまでなのかもしれない。IFの幕末を舞台にしたこの物語では当たり前に理不尽が跋扈していた。民の穏やかな幸福は理不尽に摘み取られる。作中命を落とした彼ら彼女らにただ幸福なIFがあったらと思わずにはいられないほどに善良なる人々の命は奪われる。
惨い、とその一言に尽きる。それでいて報いがない。救われない。主人公に幸福は訪れない。

それなのに、この物語は酷く胸を打つ。彼らの言葉が、迷いが、葛藤が、確かに響く。残酷な描写がある。目を覆うような悲劇がある。それでも、沢山の人に薦めたい物語だ。

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10人中、10人が参考になったと投票しています。

ネタバレ きっと君も騙される

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ポップな印象を与える見た目、ほのぼのとしたコメディが好きで購入した。その予想の通り出だしからキャラ同士の掛け合いが楽しい。絵もとても可愛らしく、セリフ回しもとても好みだった。
だけど、このゲームは幽霊と普通の人には見えないその幽霊と触れ合える主人公とその仲間たちの物語だ。幽霊だ。それはどうしたって生と死が付きまとう。主人公は突然与えられた幽霊たちに安寧をと言う役目に戸惑いを覚えながらも真摯に向かい合う。死して尚現世を彷徨う幽霊たちと、そして自分に与えられたお役目と、真摯に、真剣に向かい合う。
ハートフルなコメディだと、私は思っていた。だけど、そんなことはなかった。結末を知った後に、再度初めからプレイすれば確かに納得はできる。非常に丁寧なつくりだ。初見では全く気付けなかった。
この物語に誰もが納得のできる絵に描いたようなハッピーエンドは用意されていない。全てのキャラクターのエンドは胸が温かくなるような終わり方をするが、それでもこの物語は始まる前に終わってしまっていた。そのことに気付いてから再度プレイした時には出会いのシーンで涙してしまったほどに。
かろうじて救われるエンディングはある。個人的にはとても好きだけれど、その終わり方は誰もに受け入れられるものではないだろう。
何度も何度も繰り返し、そして涙した。幽霊にとって、すでに死んでいる者に対して、生きている人間が出来ることとはなんなのか。私はこのゲームのエンディングがとても好きだ

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6人中、5人が参考になったと投票しています。

ネタバレ 才能がなければ幸せになれたのだろうか

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ヒロインの一人に稟という少女がいる。
攻略に順番という制限を持ったこの物語では早い段階で攻略しなければならないキャラクターだ。彼女は主人公からその右手を奪い、その記憶を失っていた。
二人は結ばれる。失った記憶を取り戻して一緒に未来を歩いていく。
この段階では伏線が張ってあっただけで真実はほとんど明かされていなかった。稟が記憶と共にその神がかった才能をも失っていたことを。他のヒロインのエピソードで次第に主人公たちの過去が明かされていく。
物語が進んでいくと稟はその才能を取り戻す。だけど、才能を取り戻した少女と主人公は結ばれない。trueendでは主人公が誰とも結ばれないまま大人になった姿が描かれる。彼らの青春から十年、かつて天才と呼ばれた主人公はどこにでもいる先生に、一緒に絵を描きたいと願っていた少女は世界へ旅立った。
私は幸福な物語が好きだ。このお話もとても好きだ。
出来る事なら才能を取り戻した少女にも、幸せな結末を描いてほしかった。

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1人中、1人が参考になったと投票しています。

ネタバレ お茶目に、そしてまっすぐに生きる人達

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
デザイナーとして成功する、そんな夢を持った主人公とそれを取り囲む人々。
ナンバリングこそ2とあるが、その実三作目。前の二作もとても楽しんでプレイできた。一作目をなんとなく手に取ってみて、この会社の過去作全てをプレイしたくらい、私はこのシリーズがとても好きになった。
魅力の一つとしてキャラ同士の掛け合いがとても楽しい。ヒロインたちのルートもとても楽しく、サブキャラのルートがないことがとても惜しまれた。製作が決定しているという続編が今から待ち遠しい。
ヒロインの一人が放った言葉に胸を打たれた。『世界中の誰もがその日着たい服を着られる世界が来るまで』。どうして服を作るのか、彼女にとって投げられたそんな問いは、どうして生きるのか、という問いと同義だと思う。
そんな理想を胸に生きている人がどれだけいるのだろう。照れくさそうに、だけど誇らしげに夢を語った彼女のように、私も笑いながら、そしてまっすぐに。背中を押してもらったような気分になれるお話だった。

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