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レビュー情報

下野 紘さん

  • レビュアーランキング

    19175

  • レビュー投稿数

    11

  • 参考になった割合

    78

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  • 1
  • 狂気的なタイトルと設定に似合わず隙のない作品

    少しでもこの作品の口コミ等を探すと「設定・キャラクターともに頭がおかしい」という評判がたくさん出てきます。

    確かに性にオープン過ぎるゲーム内での数多の出来事のインパクトは確かにすごい。
    超がつくほど笑わされました。
    でも、この作品がただの『ぶっとびゲー』で終わらないのは「踏みにじられる少数派が、多数派である世間に自分たちの権利を主張するために抗う」という深いテーマを備えたうえに、主人公たちの逃走&闘争がとてつもなく激アツというストーリーとしての質の高さ。
    基本的にはコメディなので、バトル中もギャグというか性的にイカれてる発想で逆転したり完全なシリアスにはなりませんが、敵・味方ともに自分たちの信念を叫びぶつけ合う様には胸にくるものがありました。

    そしてなにより素晴らしいのは...
    OPの映像と曲!
    自分が購入を決意したのはぬきたし2OPを動画サイトで見て震えたからだ!!
    超カッコいいから、まだ未プレイの人は動画サイトで検索してぬきたし2のOPだけでも見てくれ!パロディ全開であるにも関わらずあのスタイリッシュさはマジで半端ないってばよ(小並感)


    このようにとんでもないタイトル名を主とした衝撃的作品にもかかわらず、意外と様々な部分のレベルが高い。
    そんなこの作品のせいで、自分が今やっているエロゲ(コンシューマー化した全年齢版)へのテンションが全然上がらなくなってしまったほどで...
    さすがは『2018、2019年を席捲したエロゲ』の名に恥じない作品でした。



    あと、勝手な予想ですがおそらく3は出ないと思われるのでこのパックの購入で問題ないです。
    ぬきたし2での最後の大団円はとても美しかったのでそれより先の物語を作るのは難しいと思います。

    購入・利用済み

    参考になった7

    投票数8

    参考になった7

    投票数8

  • 序盤は凌●パニックホラーで、徐々に後半は純文学。

    上記のタイトルのような感じなので、万人に勧められるかといえば絶対に「NO!」なので評価は星4にしようかすごく迷った。
    でも、自分に関してはプレイ後になんか息苦しくなるほど余韻を現実にまで引っ張ってしまい「こんな感覚久しぶりだ」と思わされてしまうほど響いたので、星を落とすのを避けて星5の評価をつけました。
    グロとホラー以外の注意事項としてストーリーの中盤以降はカミュ・サルトル・宮沢賢治等々の著作からちょくちょく引用するため、頭空っぽでプレイするのはオススメできないところですかね。
    俺は休日を利用して一日で全部プレイ終了。

    このゲームはあらすじだけ聞いても面白さが全く理解できないタイプのやつです。
    背景などのビジュアル&ストーリーのどちらもおぞましいときと美麗なときとのギャップがとても極端で、プレイしているとなにか不思議な感覚に引っ張られてしまうその感覚はちょっと説明不能。
    特にストーリーの最後は「そこには何か純粋な美しいものがある気がするのだけど、なぜ美しいかがよくわからない」と思わされてしまいました。

    なので、エロゲ好きの知識人の考察をこれからネットで探すつもりです。ある程度の推察はできるけど完全に明文化してない部分が多いので確認作業をしたい。
    そういう楽しみもできたのでそれも悪くないと思っています。

    あと短所としては話がそこまで長くない割にはそれなりの値段なので、確かにコスパは悪いです。
    自分は物語は量ではなくて質だと個人的に思っているのであまり不満はないですが、そうじゃないと思っている人にはかなりの損だと感じるでしょうね。

    購入・利用済み

    参考になった4

    投票数4

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    投票数4

  • 狂気ゲーのジャンルに入れられる、我々の尺度では計りきれない純愛

    世界観が狂ったゲームというのには有名なものもいくつかあるけど(気になる人は三大電波ゲーで検索してみてね。ちなみにそのなかに沙耶の唄は入っていません)、個人的にはそういったジャンルのなかでは№1の純愛ストーリーだと自分は思ってます。
    しかし、その方向性は簡単に語れるようなものじゃなくて、各種ルートのエンディングも「バッド」とか「ハッピー」とかそんな括りではとてもまとめきれないです。

    自分もプレイを終えてまた振り返ると…
    それらは非常におぞましく思えるのに、それと同時に人間的な健気さを感じてしまうことも否定できませんでした。この衝撃はしばらく自分の中から消えていかないと思います。
    システムなど様々な面で古臭さを感じる部分はありますが、そんなことはこの物語の前では些細なことだと思わされます。時代に関係なく唯一無二のゲームといっても過言ではないです。

    このゲームは確かにグロい。確かにまともじゃない。
    でも間違いなくこれは愛だ。

    一つの枠を飛び越えてしまった愛を見てみたいならやるべきだと思います。
    評価は5以外は考えられなかったです。

    購入・利用済み

    参考になった2

    投票数2

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  • コスパまで含めた総合力の高さが魅力。そしてアンネ可愛い。

    この作品はいわゆる大作ではありません。

    しかし、ロープライスできっちりとオカルトミステリーの物語が出来上がっており、シナリオゲーとして決して悪くない作品。そして毎日新コスチュームに着替えてくれて、そのうえアドベンチャーパートだけとはいえぬるぬる動くアンネリーゼはとても魅力的です。キャラゲーとしても高評価でした。
    そういった意味で値段まで含めた様々な分野から見て総合力がとても高いゲームで、誰が購入しても極端に評価が低い人はそうそういないタイプの作品だと思います。
    音楽もアンネリーゼのBGMがポップなテクノ調でけっこう好きでした。

    序盤のいきなりエロエロ展開から凄惨な事件の呪いの解決というメリハリを利かせて飽きない展開は面白かったです。
    でも正直、探偵パートは面倒で少しだるかったです。
    結末は確かにアフターストーリーが欲しくなるような展開だったので、FDができたらとても楽しめそうですね。
    自分としては音声特典は微妙でした。歩サラさん好きですけど、内容がそんなに特別感のあるものではなかったので特にオススメはしません。

    基本的には、購入して失敗ということがあまりない作品だと思うので少しでも興味があればやってみて問題ないと思います。

    購入・利用済み

    参考になった2

    投票数2

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  • 音楽というエンタメに取り組む登場人物たちのエンタメではない物語。

    人によって評価が真っ二つに分かれそうな作品なので、自分だったら他者に何も考えずにオススメしようとは思わない。
    でも人生を音楽に賭けるという生き方に憑りつかれた人たちのライブでの疾走感及び解放感、それと並行しながら自分たちがいつ周囲から認められるのかわからないまま人気と評価という形のない商業的なものと向き合い続ける未来の見えない日々。
    そういう重々しさや焦燥感がガッツリ伝わる物語なので、「気持ちの良いクライマックスはないけれど、胸が苦しくなるような緊迫感が良かった」というニュアンスに近い感性がある人なら一読の価値はあるかも。
    あと、抜けるエロは期待しないで。

    自分はオススメ攻略順をググって確認してからプレイする人なのですが、しかし何故かこの作品に関してはみんなオススメ順がバラバラという珍しいものでして…
    しかしその中で「BAD ENDを最後にしたほうが良い」という人はわりと多くて「これって一体どういうこと?」と思いながらも、自分も攻略順の最後をBADにしてめちゃくちゃ納得しました。

    考えてみれば、音楽に傾倒して生活に支障が出るほど人生を費やしてる人たちがそもそも普通な人たちなわけがなく登場人物はかなり奇人変人だらけ。
    そんな人たちの生き方というのは綺麗なカタルシスだけでは済まされないのかなあ、と自分はそう捉えました。
    つまりこれ、「誰が読んでも面白い」という類の話ではないと思うのですよ。
    むしろ「現実に存在しないようなテンプレの胡散臭いキャラゲーって嫌いなんだけど」とか言ってるような人のほうがこのゲームを気に入るかもしれない。
    そして自分はこの作品、嫌いじゃない。

    購入・利用済み

    参考になった1

    投票数3

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    投票数3

  • 芸術と哲学が人生、つまり生き様である作品

    未購入者に告げる。
    この作品を終えるのは時間がかかる。(中盤、ダレる人もいると思う)
    だが、そのかかった時間以上の価値がある作品であることは間違いないのでぜひ購入してほしい。
    芸術とか哲学とかそういう理解が難しい物語なんだろ?と敬遠する人も心配はいらない。
    なぜならそれらの思想以上に登場人物たちが見せてくれる生き様が芸術的でありながら生々しくて言葉以上のものが伝わるものになっているから。
    正直、少しネットを探せばこの名作に対しての素晴らしいレビューが山のようにあるので、詳細を語ることにさほど意味はないと思うので一言だけ。

    「主人公はオスカー・ワイルドの『幸福な王子』そのものでした」

    購入・利用済み

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    投票数1

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  • 全体的に美しいゲームではあるけれど…

    どう評価すれば良いのか難しい。
    儚く美しい世界観であり、極端に下世話な人物や過激な下ネタもあまり出てこないので良くも悪くもエロゲっぽくないです。
    だから全年齢向けの世界観の美しいファンタジー系のラノベもしくはアニメが比較対象になりそうな作品になります。(そういう綺麗な世界観の話のなかに声付きのベッドシーンが描かれるというのが、それらとは違う特別感があるとは思いますが)
    となると、一般的なラノベ・アニメと比べてこの作品が名作かと考えるとなかなか悩ましいんですよね…
    ただ、決して悪いゲームではないと思っています。

    この作品の口コミ等では、良質なシナリオゲーみたいな評価が多いと思うのですが自分はこのゲームはキャラゲーなんじゃないかなぁと思ってます。
    儚い世界観のなかで心が欠けながらもそれを表に出さず、主人公と関わって呼びかけてようやくその苦しみを吐き出すヒロイン。それを受け止める主人公。
    そんなヒロインたちの魅力をを愛せるかどうかでこのゲームの良し悪しは決まるかもしれない。もちろんエロシーン込みで。

    個人的にはガチでシナリオを読みこむ類のゲームではないと感じています。
    未プレイの人は、儚い世界観とそれに際立たせられたヒロインたちが魅力のゲームという前提でやったほうが正解な気がします。

    購入・利用済み

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  • はつゆきさくら

    アダルトPCゲーム

    エロゲーに感動的なクライマックスを求めるなら外せないゲーム

    プレイ済みの人はわかってると思うけど、まず「はつゆきさくら」というタイトルだけで意味深なんですよ。
    主人公の初雪からメインヒロインの桜に至るまでであり、冬のストーリーから春の卒業まででもある。
    そしてその二つを重ね合わせた意味で復讐からの卒業という主題を指し示している。
    もはや作品名のその重みだけをつまみに酒が飲めるぐらい意味が深いのですよ。
    そんな作品が、ストーリー中の伏線回収が下手くそなわけがないでしょう。
    死者に想いを馳せた主人公に対して、グランド√でヒロインが「生者が死者の夢を見るように、死者も生者の夢を見るんだよ」のセリフで俺は完全に打ちのめされました。

    そして音楽も良い。OPは「とある科学の~」の主題歌を歌ったflipSideなんだからそりゃあ名曲だよ。興味のある人は動画サイトで「Hestinationsnow」を検索すればいいと思います。
    そしてプレイ後はED曲の「Presto」がヤバい。曲自体も良いのだけど聴くたびにEDシーンを思い出しては胸に来る特別なものになるはずです。

    主人公は自分の生活になげやりになりながら復讐を果たそうとする少年なので軽い話ではないのですが、やる人を選ぶタイプのエロゲーではありません。
    泣けるエロゲランキングを作ればそのたびに間違いなく上位に来る作品です
    ヒロインのキャラは萌えキャラっぽいところもあるのでがっつりシリアス展開を期待している人はイラっとするかもしれませんが、実はキャラ設定そのものもかなり深い伏線になってるのでそれを含めて楽しみにしてください!

    誰かが自分を見てくれるなら、どんな形であれ自分は一人ではないと思えたなら。それだけで前を向いて歩きだせるのだと最後に思わせてくれる心に残る名作です。
    是非、やってみてください!

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  • ファンタジー要素+エロ群像劇コント+家族ドラマがこの作品です。

    未プレイの人には意外かもしれませんが、シリアス場面の多くのテーマは『家族』です。
    ファンタジー要素以外は大きく奇をてらったわけでもなく、主人公と√ごとのヒロインに関わる『家族』について苦しい事情がありながらも最終的にはほっこりと心温まる優しいストーリー。
    合間に入るナレーションの読み方からしても絵本のような空気感を意識した物語なんだと思われます。

    ただ、この作品の見どころはやはり日常におけるギャグパートです。
    アクの強いキャラクター同士で織りなされてシチュエーションごとに入れ替わるボケとツッコミはワンパターンになることなくこちらを笑かせてくれます。
    魔法や冥界というファンタジー、エロ本を『命の魔導書』と呼んだりして真剣に向き合うぶっとんだエロ、濃い人物たちによるアッパーな発言、これらから生み出されるわけのわからん熱量が「おまえら一体何言い合ってんの?」とプレイしているこっち側からツッコミをいれたくなってしまう面白さ。
    とくにノブチナを筆頭とした主人公の同級生たちはいい仕事をしてます。
    脇役が魅力的なのっていいよね。

    ただ、笑いの感性は人によっても違うので自分に合うのかどうかの確認を体験版で確認したほうが良いと思いますね。
    そこが楽しめなかったらこの作品は全く楽しくないので。

    楽しくプレイさせてもらいましたが、プレイすることによって「スゲー!打ちのめされた~」という類ではないので星4にさせてもらいました。
    自分の中ではこの作品は「うわ、傑作!」ではなくて「うん、良作だよね」というイメージです。

    購入・利用済み

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