レビュー情報

このゲームはあくまでもアルプスちゃんのエロ可愛さを愉しむ作品です。
敵に捕まればアルプスちゃんがエロい目に遭うことがわかっているからこそプレイヤーは攻略を放り投げてわざと敵に捕まってしまうのです。

残機無制限。謎解きも一度間違ったらキャラクターが台詞で攻略法を教えてくれます。
ゲーム部分はおまけみたいなものです。でもなくてはならない部分でもあります。

短い尺ながら愉しませてもらいました。言葉通りのエロゲ―です。

敵キャラがアルプスちゃんを捕まえたときに必ずアルプスちゃんの胸をはだけさせるのは笑った。特にあの植物みたいなやつは完全に笑いをとりにきていると思う。

タイトルからしてふざけているのでアホなストーリーなんだろうなと思っていたら根本的な部分ではわりと真面目なんじゃないのこれ。どの√でも『心の飢えと癒し』がテーマになっている。基本的には明るいテンションで話が進んでいきます。たまにシリアス入ります。

まあ……主人公と主人公の童貞が会話したり羊水風呂とかいうパワーイベントが発生したりとネタに走ってはいるんだけど。そういうアホな話の流れも主人公の根本的な問題を思うとけっこう重たいよなぁ……。この主人公を救えるのはオギャリスを満たすママの素質を持ったヒロイン以外にはあり得ない。オギャリスってなにかって？　ママに愛されることを渇望する人間が欲する母性的エネルギーのことだよ。

サブタイの「アタシが産みなおしてやんよ！」の意味は萌桃香√で判明します。金髪の子ね。

萌桃香が物語終盤でママとして覚醒したあとのエロシーンがほんとうにママ感あって。覚醒前と覚醒後で明確に描き分けている。僕は製作陣に好感を持ちました。

結局、本当の本当に主人公を救えるママになれたのは萌桃香だけだったってことなのかもしれない。他のヒロイン達も例のイベントさえ発生していれば萌桃香のように動けたかもしれないけれど。今作のメインヒロインは萌桃香でしたね。


ちなみに僕はコギャルママ系ヒロインなショコラちゃん(ピンク髪の子)に惹かれてこの作品を購入しました。ショコラちゃん√は僕の期待を満たすもので大変満足しました。

弟「実家を出て一人暮らしするね」
姉１「ふーん。そう。具体的な計画についてはちゃんと私に相談してね」
姉２「いかないでほしい……けど文句はあるけど自分のワガママで引き止められないよね……」
↓
翌日弟「朝起きたら俺の部屋に鉄格子がとりつけられていて部屋から出られない！」
翌日姉１「実は弟のことが性的に好きなの！　一人暮らしなんてさせない！」
翌日姉２「弟くんにはいつまでもお姉ちゃんが必要なんです！　家から出しません！」

いっそ閉じ込めておきたいくらい弟が好きという気持ちを正直に実行した姉達の物語です。ブラコンの姉を好きな人には最高のシチュエーションではないでしょうか。

己の存在意義レベルで弟に精神的依存をしている姉達なので「そうしたい気持ちはわかるけどまさか本当にやっちまうとは思わなかった」ことを実行しようとしてきます。愛は無敵なんだね……。

最初から弟が自分の気持ちに素直になっていれば姉達も暴走しないで済んだんですけどね。もし昔から姉弟共に自分の気持ちに素直になっていたらどうなっていたかという所はクリア後に解禁されるEXTRAで描かれています。

作風は明るいノリのコメディ調です。
手錠とか包丁とか出てきますけど楽しい気持ちでプレイできます。Nice boat.な展開にはならないのでヤンデレ好きにとっては微妙かもしれません。ブラコンの実姉を好きな人にとってはかなりイイ作品です。

１ヒロインあたりのお話の尺は短いです。
抜きゲーとして使いたいと思って買ったのでさっさと使えて個人的にはプラスポイントです。

亜矢子ちゃん√が個人的に好きです。
気丈なお嬢様が催●術で抵抗できなくされて好き放題されるうちに快楽を自覚していき、心の弱さを見抜かれて口説き落とされて牝奴●になる展開です。独占好きのツボを押さえていると思いました。

催●で人格や記憶を作り直して完全に自分好みの女にしてしまうような展開も好きですが、亜矢子ちゃん√のように催●で本音を暴いて悩みを解消することで自分に依存させて元の人格を壊すことなくヒロインを独占する展開も大好きです。

それだけにアフターストーリーの最後の話では亜矢子ちゃんだけが何故か反抗状態になっているのがなんとも……。実質ハーレムENDだし他のヒロイン達も主人公にデレデレだったのだから亜矢子ちゃんもデレデレでええやん……ええやん……。

一人暮らしをするために里帰りをした主人公の下宿先は廃屋でした。
緊急避難先として幼馴染の女の子達の家に持ち回りで泊まらせてもらおう。そういうお話です。

下宿先のローテーションを周回していくうちに幼馴染のヒロイン達の好感度が上がっていきます。主人公と一緒に暮らす時間を手放せなくなっていくヒロイン達が可愛かったです。

この作品の面白いところは学園にいる時と自宅にいる時とでヒロインの印象が変わるところです。外では頼りになるお姉さん風なのに自宅ではお世話されないと生きていけない自堕落さんだったり。外ではギャグキャラ枠なのに自宅だと親のキャラが濃すぎて常識人枠だったり。ヒロイン達の父親・母親も良いキャラしています。絢花の家族と対等に渡り合える主人公すごくない？

おそらく作中で一番主人公のことを好きなのは理兎です。付き合ったら一途に尽くしてくれそうなのも理兎です。

でも作中で一番「こいつは俺がいないと死ぬんじゃないか」と主人公に思わせた(気を惹いた)ヒロインは杏姉でした。私はそんな杏姉が大好きです。

もともとは頼れる優しいお姉さんのイメージを持たれていた杏姉ですが早々に正体バレします。主人公の幼少の頃の記憶にあった頼れる優しい杏姉は実は杏姉の母親でした。本当の杏姉は汚部屋・ぐーたら・生活力ゼロのおっぱいだけの女でした。

けれど下宿先が廃屋で実質宿なしの主人公に助け舟を出したのは杏姉です。
長らく故郷を離れていた主人公と連絡を取り続けていたのも杏姉です。
杏姉には付き合ったら苦労させられることがわかっていてもそれでもと思わせる引力めいた魅力があります。

杏姉の魅力をモンスターハンターのスキルで例えるなら「裏会心」です。
素直に会心率を上げれば強いとわかっていても裏会心スキルに妙に惹かれてしまって裏会心専用の装備を作ってしまう。そのような魅力が杏姉にはあります。

理兎の魅力を語ろうと思ってレビューを書くつもりが気づいたら杏姉の魅力を書いていました。理兎が一番好きだったはずなのにおかしいな……。理兎の血走った目でキレ顔する顔芸イイですよね。ちなみに購入のきっかけは体験版でひよりの顔芸に笑わされたことです。単に顔芸好きなだけだったのかも……？

明るい笑いと癒しを求めている人には良い作品です。

面白かった。思ったよりも話の続きが気になる作りをしていて。最初は妹ヒロイン目当てでプレイした作品だったのですが……いや実際妹ヒロインも充分に可愛かったのですが……

メインヒロインの鯨神リルが可愛い。いつの間にかリル見たさで話を進めていました。他ヒロイン√のときもなぁ！

メインヒロインがリルでなかったら島の異変がどうとか鯨神が召喚された理由だとかいった謎もどうでもよかったかもしれない。そうした謎が気になって話を読み進めていたのもすべてはリルが可愛いから。

強いて付け加えるなら話の中心に「神としての力をリルに取り戻させる」というメインクエストがあったのもお話を面白くしていて良かったかなと思う。まあリルが可愛いからこそメインクエストの顛末も気になったのですが。

ヒロインの攻略順に関してはリル√を最後にしたほうがいいかも。全ヒロイン攻略後にリル√での結末を変えるトゥルーエンド√が解禁されるので。

最後にもう一度言う。最初のうちは妹ヒロイン目当てでプレイしていたものの最後まで飽きずにプレイできたのはリルが可愛かったから。

以上。楽しい時間をありがとうございます。