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まったく期待してなかったが、気が付いたら徹夜していた

なろう系小説が原作のデスゲーム物ということで、まったく期待していなかった。
そもそもデスゲーム物ってジャンル自体かなり駄作の多い世界で、映画にしてもエロゲにしても製作費を縮小しつつ奇抜な設定で耳目を集め中身は空っぽということが多い。

そのうえ、なろう系小説と聞けば、「ああ、ご都合主義で俺TUEEEEしてナルシシズム刺激するだけの糞ね」と思っても仕方ないではないか。

が、某批評空間でのシナリオ評価が高かったので買ってみた。
で、いつのまにか徹夜するほどのめり込んでいた。超おもしろかったのだ。

人間が薄っぺらいという評価があるが、これにはまったく同意しない。逆に、いままでにプレイしたデスゲーム物で、もっとも人間が、キャラクターが豊かに描かれているゲームであると評価したい。選択肢のない一本道ゲームだが、30時間ほどのプレイ時間は確保してくれていてボリュームがあり、おそらくキャラクターが豊かに見えるのは、このボリュームを活かして一人ひとり丹念に描いているからだろう。
キャラクターたちが馬鹿だ、という評価もあるようだが、これにも同意しない。むしろ、もうすこし頭の回転遅くして立ち回ったほうがリアリティあったんじゃ?という場面がいくつかあったくらいだ。まあそれも欠点にはなり得ないだろう。頭脳戦の緊迫感はきちんと備わっていた。

プレイヤーをだますだけのライターの馬鹿さが先走ったシーンがあった、という評価があるが、これは単に勘違いだろう。このゲームは三人称で進み、つまり神の視点で物語を見るのだ。神様のゲームにおける「神(クズ)」とぼくたちプレイヤーの神の視点は、なかば重なり一致している。さて、「神(クズ)」はそれ以前に、なにをしたことがあった? ここまで言えば、それが”必要”だったことが理解されるだろう。とくにそれが決定的なシーンであれば。

つまるところシナリオに関して言えば、個人的には文句なしの出来だった。体験版をプレイして、続きが気になるようなら買ってみるのをおすすめする。体験版の面白さと緊迫感はエンディングに向かって盛り上がるばかりなので、期待外れになることはないだろう。しかしすこしでもつまらないと思えば、きっとあなたには合わないようだから買わないほうが良い。その場合、体験版のつまらなさがエンディングまで続くだろう。

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