学食のおばさん The Motion 〜母さんの汁の味〜
コンピュータソフトウェア倫理 機構の審査済み作品です。
――季節は秋。
昼はまだ暑さが残り、夜は人肌の恋しくなる季節。
舞台は東京郊外(八王子あたり)にある、東洋文化大学。
主人公・佐藤大祐(さとうだいすけ)は、この大学の社会環境学部・福祉学科に通う青年だ。
彼にはすでに親はなかった。
しかしそれは里親、育ての親で彼が三歳になる前に施設へ自分を預けた産みの親がいることは知っているが、その素性、消息はまったく知らない。
彼は今時の大学生にしては珍しく、真面目にサボらずに講義を受ける好青年だ。
それはたぶんに死んだ育ての両親がコツコツ貯めた学資を無駄にはできない、という思いと生来の真面目さゆえ。
もちろん大学でおしゃべりをする学友はいるが、彼らとつるんで大学生らしい遊びに興ずることがないのはボンボンとは違って貧乏学生だからでもある。
ただ彼は、そんな自分の境遇や、過去を誰かに話したりすることはない。
話しても同情されるだけで、そのことで何かが前向きに進むことがないと分かっているからだ。
しかし、そんな訳ありの過去を持つ大祐から漂う影、寂しさに気づく人も居た。
ひとりは、学食のおばさん。
もうひとりは30にして大学進学を決めた人妻のクラスメイト。
彼のどことない寂しさに気づいたのは、母性本能の発達したふたりの大人の女性だった。
そして彼も、学食のおばさん・逢沢良子は気になる存在だった。
学食の「女ではなくオバチャンという生き物」と呼ばれてもおかしくない姦しい同僚たちに混ざって大きな乳房とお尻を白い割烹着で包み込み、綺麗に年を重ねた良子は清廉な色気を厨房内で放っているように大祐には見えた。
あなたを二度も捨てられない……
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学食のおばさん The Motion 〜母さんの汁の味〜
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