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他人の認識を操ることができる魔術師エリファスを父と呼び、共に旅を続ける少年クロード。
彼は帝国の要と呼ばれている城塞都市―エンゲルブルクを訪れた際、空樽の中からはみ出すスカートの裾らしきモノを見つける。
「…なんだろう?」
そして、その発見とほぼ同時に聞こえてきたのは、誰かを捜すようなガラの悪い男たちの声。
彼らから、「この辺りで女の子を見なかったか?」と質問されたクロードは、自らが使う『色の魔術』でその目を欺き、樽の中に隠れていた少女を救う。
減色のクロードと、仔兎のテレーゼ。
この2人の出会いが、やがて城塞都市全体をゆるがす事件へと発展するなどと誰も思わなかった。
…そう。それはこの街に眠ると言われる天使(エンゲル)でさえも気づかなかったのだ。
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