 コンピュータソフトウェア倫理 機構の審査済み作品です。
今や世界的にも無視の出来ない強大な国家となったルーヴェンス王国はやがては大陸統一を果たすのではないかと目されるまでに至った。
そのルーヴェンス王国を統治する国王には、双子の娘がいた。国王は王位継承権の第一位を姉ティータに、続く第二位を妹リーゼに与えた。
同等の能力を有する二人の間に存在する、ほんの僅かながらも決定的な差。
それは、どちらが先に産声を響かせたかという至極単純な事実のみだった。
納得がいかないのは、何もかもが同格のはずなのに姉との間に決定的な差を設けられた妹王女、リーゼだった。
国民の誰もがティータの王位継承を揺るぎないものだと確信するようになった頃、一人の男が王国にふらりと足を踏み入れた。
男の名はウォルド・クロウリー。
魔術師であり、魔法を使った「何でも屋」でその日の糊口をしのぐ日々を送るような男だった。
ウォルドは、邪教を崇拝していたが故に迫害され、辺境の隠れ里に追いやられた挙げ句、王の率いるルーヴェンス軍によって滅ぼされた一族の末裔であり、その生い立ちから王国への復讐を誓っていた。
そんな中、「何でも屋」ウォルドの噂を聞きつけてやってきた新たな依頼人、それはなんとルーヴェンス王国第二王女、リーゼであった。
王国への復讐を誓うウォルドと、姉ティータへの憎しみを抱くリーゼが出会う事で、暗く陰惨な物語は幕を開ける…。
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