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メーカー横断ベスト!!! カンパニー松尾8時間

カンパニー松尾 AV STORY

1965年、愛知県名古屋生まれ、春日井育ち。
1970年代後半、パンクムーブメントに触発され、ギターをいじるが3日で断念。
1982年、地元名古屋のテレビ番組の公開収録(ゲストが松田聖子!)に抽選で当り、テレビ番組の舞台裏を見学し覚醒。映像を志す。ちなみにそれまでの志望は調理師。
1984年、春日井の公立高校を卒業後、上京し映像専門学校へ。この頃から深夜のMTV番組が始まり、もともと音楽好きだったこともありPV制作に憧れる。ちなみに映画は『さらば青春の光』以外好きじゃなかった。

1986年、念願のMTVを手掛けるテレビ制作会社に入社。けど、周りの大人に馴染めずダメADだった。

1987年4月、業界の軽薄さとヒステリックな上司に嫌気がさしてきた頃、運良く会社が倒産。プータローになり、専門学生時代のラーメン屋に戻る。
1987年7月、倒産した会社の先輩に誘われ、童貞のまま鬼のドキュメンタリスト安達かおる率いるAVメーカーV&Rプランニング入社。
うんこ、おしっこの処理に追われる傍ら、同社で活躍していた伊勢鱗太朗監督作の自由度の高さに強い衝撃を受ける。また、後にハマジムを一緒に立ち上げるカメラマン浜田一喜ともこの頃出会う。

1987年冬、日曜日の誰もいないV&Rの社長室で、撮影で知り合った当時の淫乱女優・亜里沙にプライベートで童貞を捧げる。
1988年2月、『あぶない放課後2』で監督デビュー。
1989年春、『あぶない放課後6』の撮影で林由美香(当時19歳)と出会う。
1989年秋、監督10作目、初の単体作「硬式ペナス 林由美香」発売。本来、疑似セックスのはずが、撮影時に急遽本番となる嬉しい?ハプニング。この撮影後、林由美香に猛烈に恋してる自分に気づき、その思いを編集で入れる。当時は私小説という言葉も知らず、ただ思い込みでそうなった。ちなみに撮影はベーカムという大きなカメラで行われ、この時点ではまだ自分でまわしていなかった。そして、これ以降「好きな女優に男優をあてがう」のが嫌になり、ハメ撮りに向かう。

1990年1月、林由美香にふられる。
1990年4月発売、『ウンタマギール 憂花かすみ』で公式ハメ撮りデビュー。それ以前、非公式にヤラセの投稿ビデオでこそっと練習していた。

1991年7月、全国の出演希望の素人さんの元へカメラ片手に旅するハメ撮りドキュメント『私を女優にして下さい』シリーズを始める。
単にV&Rの業務が忙しく、ひとりになりたかったのと、ちょこちょこ応募の手紙が来るようになったのと、面接で面白い子もドラマで撮るとつまらなくなるのと、8ミリビデオ(ハンデイカム)の誕生でひとりでロケに行けるようになったなど、AVの多様化と時代の後押しもあった。んで、やっぱり、その頃はロードームービーという言葉を知らなかった。

1991年夏、『私を女優にして下さい2』で宮崎レイコに出会い、恋に落ちる。その後、単体女優として『熟れたボイン』シリーズを撮る。
1992年6月、『熟れたボイン 第二章』発売。ナマ撮影にこだわったため、いみじくも当時、社会問題となったエイズに触れた内容になる。

1992年9月、その後の一人称妄想ドラマの原点『若奥様ゴルフレッスン』発売。当時のV&Rはリアルドキュメントしか許されず、社長安達かおるに「これは本当に人妻か?なんで松尾君がゴルフ教えてるんだ!」と怒られた。この下手な学芸会みたいな作り物は当時知り合ったゴールドマンの影響が大きかった。ゴールドマンのフェイクはバカげてて面白かった。その後、この妄想ドラマはドキュメントとは別腹で続けられ、『麗しの家庭教師』シリーズなど多くのヒット作を生み出した。

1993年10月、『Tバックヒッチハイカー』発売。コンプレックス全開の後ろ向き女とふたりきりで鹿児島まで。朝、徹夜でセックスしながら見た桜島に感動した。当時のV&Rは安達かおるを筆頭にバクシーシ山下、平野勝之らと「どれだけ面白いことをやるか」合戦になっていた。

1994年2月、「私を女優にして下さい【ワールド】サンパウロ・北京・川崎 E・B・Dカップボーダレス編」発売。好調だった『私を女優に』で海外まで行ってしまった。

1994年、『これがテレクラ』シリーズ始まる。第二次テレクラブームに乗っかり、全国のテレクラを気の合う仲間と巡る旅。ちょー楽しす。

1994年冬、最初飲尿息子という男優で後にV&Rのスタッフとなる古林が交通事故で死亡。
僕と同い年だった。よく晴れた冬の日、煙になって空に消える彼を見てたら「前科2犯の変態男も死んだらチャラか」と思え、「どうせ生きてるんだったら、もっと好きなことしよう」と誓った。

1995年6月、V&Rプランニング退社、フリー監督になる。当初は地方のカレー屋で修行するつもりだったが、3日で撤回。当時V&Rに残った後輩のバクシーシ山下が病で倒れ、急遽監督やるはめになってフリーの実績を作ってしまったのと、「やっぱり今までの仲間と離れたくない」と思ったから。
以降、フリーとしてV&R、h.m.p、アリスJAPAN、メディアステーション(宇宙企画)、などでお仕事いただく。

1995年12月、『燃えよテレクラ 北風のブルース』発売。これはV&Rを退社して携帯を買って、車を買って、ビデオカメラを買って、スチールカメラを貰って、念願の一人旅に出た記録。42日間で青森、北海道を回る。翌96年4月に書籍『素人娘ジャパン』(太田出版)としても発売。

1996年、ミュージシャン豊田道倫と知り合いPV『仕事』を撮る。以降、ライブ撮影を続ける。そしてたまに僕のAVでも歌を使わせてもらう。

1996年3月、h.m.pどかんレーベル始動。企画物を自由に撮らせてもらう。

1997年、『テレクラキャノンボール』(どかん/h.m.p)シリーズ始まる。

1999年4月、「AVアイドルヒッチハイカー 若菜瀬奈(エロチカ/アリスJAPAN)発売。企画と単体女優の融合作。ロケから帰って1週間、若菜瀬奈に惚れる。

2001年2月、「女教師もナマなんです…」(どかん/h.m.p)発売。奇跡の巨乳女、藤沢成海に惚れる。

2001年12月、『2001年テレクラの旅』(V&R)発売。テレクラの聖地青森から日本海沿岸を下り、秋田、新潟、富山まで。途中の新潟で暗黒少女と交わり、淋病を患い撃チン。

2002年8月、豊田道倫の夏のツアーを追いかけながらハメ撮りした『ROCK'N ROLLFUCKERS』発売

2003年5月、有志3人と有限会社ハマジムを設立。代表はカメラマン浜田一喜。僕は取締役でハメ撮り隊長。「友達同士の会社はやめろ」と周りから反対されるが決行。

2004年12月、ハマジム初のオリジナルDVD(12インチ紙ジャケット仕様)第7弾「UNDERCOVER JAPAN」(ハマジム)発売。この紙ジャケ仕様は「セルだったら自宅の棚に置いてもカッコいいものを」と作ったが、販売がふるわず、この『UNDERCOVER JAPAN』で休止。それによりハマジム倒産の危機も、同時期に社長浜田が立ち上げた有料アダルトサイト『PORNOGRAPH』が好調で救われる。以降、DVD販売を封印し、『PORNOGRAPH』と外注監督業にいそしむ。

2005年6月、「新・裸のオーディション」(エロチカ/アリスJAPAN)発売。『私を女優に…』がフォーマット的に煮詰まっていたので2000年から始めた素人ドキュメントシリーズの最終版。内容に大した違いはないけど、気軽にやってたので好きです。そしてこの作品から俄然画質がいいのは新しいカメラ(PanasonicDVX100A)を使い始めたから。それ以前のSONYハンデイカムシリーズ(特にTRV900)も良かったが発色が違う。

2005年9月、「パラダイス オブ トーキョー」(ドグマ)発売。ドグマ主宰のTOHJIRO監督から投げられたD-1のコンセプト(女優の個性を無視したセルハード路線に疑問を投げかけ、監督が新しい魅力を持った女優を発掘する)に一応共感し、参加したものの、女の子を見世物扱いする公開オーディションに嫌気がさし逃げ出す。それがよかった。

2005年秋、この頃に撮った豊田君のPV「新宿」を箸休めに。元は『PORNOGRAPH』の1パート。だから出ている女性はAVモデルさん。彼女の雰囲気と偶然降った雨がよかった。

2005年9月、「生出し人妻不倫旅行02 日向ゆみ」(ビッグモーカル)発売。日向さんと出会ったのは前年の『PORNOGRAPH』ロケで、その後、いろいろ撮った中の1本。相手は人妻なので惚れてはいないが、カラダが合った。ちなみにお風呂での中出しはこのベストではカットした。だって嘘だから。

2005年9月、「私を女優にして下さい AGAIN」(グラフィス)収録のMIKIさんパート撮影。発売は遅れて2007年2月だがここでは撮影の時系列で並べた。志願兵では最強だろうか。あと、エンディングは発売時に作ったもので、その中の"君"は由美香のことじゃない。

2005年9月、「由美香 REMIX」上映。この年の6月に急死した林由美香の追悼上映用に急遽編集。そのエンデイング。豊田君の歌が全て。

2006年12月、『僕の彼女を紹介します まり子*Gカップ』(グラフィス)発売。主演のまり子*Gカップの挑発的なグラマラススタイルと圧倒的なドスケベ生姦が話題となり大ヒット。この時、あえてカメラの撮り方を変えた。「そんなに抜き差しが見たいなら思いっきり見せてやろう」と。これでハマジムも救われ、僕も初めてセルで売れた。これが今のハマジムの基盤となった。

2007年5月、「僕の愛人を紹介します 唯愛」(グラフィス)発売。主演の唯愛さんがフィンランドに忘れ物を取りに行くお話。北欧の美しい風景と日本人離れした唯愛さんの佇まいが素敵。本来のタイトルは『ヨーロッパ不倫特急』。

2008年1月、『恥ずかしいカラダ しおん』(ハマジム)発売。客観的にはわかりづらいがこれが4年ぶりのハマジムオリジナル。グラフィス名義は『PORNOGRAPH』で公開したもののDVD発売、だからハマジムが撮っても名義はグラフィス。このグラマーレーベルがハマジムオリジナル。

2008年11月、『テレクラキャノンボール2009』(ハマジム)発売。AVグランプリ2009というお祭りに乗ってみた。楽しかった。唯一、花岡じった不参加が悔やまれる。

2009年9月、「恥ずかしいカラダ NO.1 EROS水城奈緒(ハマジム)発売。元S1女優 水城奈緒がとにかく濡れる。セル育ちの単体高性能女優に驚いた。

2011年10月、「カンパニー松尾8時間」(AV30)を編集。現在に至る。

「若い頃の自分をがっかりさせたくない」(by 漫画『キリン』)のでこれからもほどほどに頑張ります。

(AV監督 カンパニー松尾)

カンパニー松尾 インタビュー

――本作は監督自身がセレクトして、自分で編集したというAVでは珍しいベスト盤なわけですが、収録作を選んだ基準は?

松尾 今回は女優で印象深い人や、自分のターニングポイントになった作品を選んで、わかりやすい構成にしたつもりです。

――まず、最初の作品が林由美香の「硬式ペナス」ですね。

松尾 僕のAV監督としての二十数年間を総括すると、林由美香の存在はすごく大きい。AVの中で自分の感情を出すスタイルのきっかけになった人だし、ハメ撮りをしたいと思ったのも彼女を撮ってから。自分が好きになった女優に男優をあてがって、気持ちいいかって後から聞くのは、なんかおかしいなって。そこに納得いかなかったから自分でカメラを持ってやろうと思ったんです。当時好きだった岡村靖幸からの引用がいっぱいあるね(笑)。

――そこから一気に5年飛んで「私を女優にして下さいワールド」。もうすっかりハメ撮りの松尾スタイルが完成した時期の作品です。

松尾 ブラジルまで行って、ワールドワイドに展開するんだけど、世界に出たことによって自分の小ささを知ったって感じですね。所詮俺って広い世界の中でこんな程度の存在なんだって思い知る。それは肯定でも否定でもなくてね。逆に言葉は通じなくてもセックスは同じだなってこともわかった。

――それまではデボラさんのいい加減な通訳でコミュニケーションもちゃんととれないんだけど、いざセックスが始まっちゃえば、ちゃんと出来ると(笑)。

松尾 その後の原田酔子さんは、エロかったね。当たりでした。それからここではカットしたんだけど、中国出身のおばちゃんの哀しい話があるんだよね。文化大革命の話とか。

――おなじみの主題歌「Don't Stop Walkngthe Wildeside」のハウスリミックスがいいんですよね。グッと来ます。

松尾 あのエンディングのテロップで言ってること、今でも全然変わってないんだよね。「歴史や政治に興味がない」とか「自分のことが可愛い」とか。二十年進歩なし(笑)。

――そして、フリー監督になっての「AVアイドルヒッチハイカー」。

松尾 その前に『Tバックヒッチハイカー』ってのを撮っていたんですね。で、若菜瀬奈って単体の子が自分からヒッチハイク物をやりたいって言い出して、それなら松尾がやってたなって僕が撮ることになった。でも単体さんだからって気を使って、別に車やスタッフを用意して行ってしまった自分の段取りに後悔しましたね。そして若菜瀬奈という小悪魔的な女の子に振り回されてる。

――あの子は、松尾さんに心を開いているようで、開いていないですよね。

松尾 僕は彼女にとってカカシみたいな存在なんですよ。あの人は撮影してくれる人、監督さんって。そこに気づいてしまって僕はショックを受けるわけです。

――結局、最後までわかりあえないで終わってますね。でも、あえてこの作品をこの中で選んできたのは興味深いです。

松尾 大失敗作です。僕が空回りしてるだけ。でもそんな自分の気持ちを正直に編集している。こういう機会がないとフィーチャーできない作品ですよ。ベストという意味なら入らないけれど、僕の8時間ということなら入る。

――それにしてもバリバリの単体だった若菜瀬奈がこんな撮影をやったのはすごいですね。

松尾 変わってる子なんですよね。自由児。改めて見ても可愛いと思った。彼女が自画撮りするシーンがあって、あれが可愛いんだよね。おれが撮る若菜瀬奈よりも可愛いの。あれでまたショック受けたりしてね(笑)。

――彼女に似ていると語られるAV女優というのは、林由美香ですよね。

松尾 もちろんそうです。

――その後が、いきなりベタなエロの「女教師もナマなんです…」です。

松尾 これは妄想一人称物の僕の中の傑作です。女優さんのポテンシャルがすごい。アニメ声で超巨乳で恥ずかしがり屋で……。この人も巨乳界では有名なんだけど、一般の人は知らない存在。だからおれの好きな藤沢成海をここで入れなければという使命感に燃えて(笑)。

――「麗しのキャンペーンガール」「麗しの家庭教師」、この路線のファンも多いんですよね。松尾さんがAV監督として成功しているのは、こうしたベタな路線も出来るという面があったと思うんですが。

松尾 そうです。ドキュメントばかりだったら、今仕事でできていない。こういうのを撮るのは、V&Rでプロデューサーでもあったから。こういう路線もラインナップにないと困るんだよね。でも、僕自身がシンプルなAVが好きだというのが大きい。巨乳のお姉ちゃんがただセックスしてるような純粋な抜きAVも好きだった。

――お仕事だから割り切ってエロを撮ってるんじゃなくて、自分の好きなものを撮っているというわけですね。

松尾 自分の好きなエロはこれだって言うのがあるんですよ。女教師がああいうスーツ着てて、Tバック穿いてて、胸をバッチリ見せるっていう。そういう男の妄想を具体的に絞ったから受けた。

――でもイントロに設定のテロップが異常に多いですよね。

松尾 あれが童貞マインド(笑)。

――そしてまた3年飛んで、予告編だけですが「UNDERCOVER JAPAN」。自分たちで作ったメーカー、ハマジムのオリジナル作品第七弾。これはAVとしての逸脱がすごい。三話収録中、一話しかエロが入っていないという。

松尾 でもこれは僕の考えるAVの範疇の中なんですよ。日常の中のセックスというのがやりたかった。だから日記なわけです。

――セックスがある日もあるし、ない日もあるということですね。

松尾 ここでハマジムのオリジナルは、もう終わりだろうというのが見えていたから、最後にやりたいことをやろうと思って。

――そして「新・裸のオーディション」。大越はるかさんがエロい。

松尾 最初に眼鏡をかけて出てきた時は、なんだこの人って思ったけど、脱いだら身体がすごくて、絡んだらエロかった。

――ドグマ主催のイベントD-1クライマックス参加作の「パラダイス オブ トーキョー」。

松尾 あの公開オーディションがいやだった。女の子を裸にして壇上に立たせていやらしいことをさせて。そんな人身売買みたいな見世物をやるのはどうなんだろう。せめて密室でやるならいいんだけど。

――そこで、夢咲こよいと会場を抜け出す。でも、なんであの子とあんなに感応しあっちゃったんでしょうか?

松尾 わからない。偶然です。彼女のM性と僕のSが噛みあったのと、あの(公開オーディションの)苦痛な時間を共有して、そこから逃げ出した開放感がいい結果になったんだと思う。だからあの夜じゃないと、あれは撮れなかった。

――ここで、豊田道倫のPV「新宿」が入ります。

松尾 これはAV撮影の合間に撮ったんですよ。偶然、歌詞の通りに雨が降って、やったぁって喜んだ。

――またエロ路線の「生中出し人妻不倫旅行02」。ある意味、不倫旅行物の典型スタイルですが、そういう型にはまったものを撮ることに抵抗はないですか?

松尾 こういうのってファンタジーでしょう。昼間にしか会えない人を旅行に連れて行って、セックスして、また別れるみたいな。
好きですね。定番だけど飽きないネタ。この日向ゆみさんがまた歴史に残る巨乳でね(笑)。本気なんですよ。普段はそういうところ見せないんですけど、カラミだすとエロいという。

――続いて「私を女優にして下さいAGAIN」。またこのタイトルを使ったのは?

松尾 もともと『PORNOGRAPH』の方で撮っていたのをDVDでまとめる時に、志願兵(応募女性)物を撮るならこのタイトルだなと思ったんです。なので(V&Rの)社長にお願いして使わせてもらいました。収録したのは一番エロかったMIKIさん。

――これは昔の『私を女優に』とは違って、客観的になってますよね。テロップも「僕は」じゃなくて「隊長は」となっている。

松尾 『裸のオーディション』が客観テロップなんですよ。その続きですね。

――ペーソスに溢れていていいですよね。「隊長はもう若くないのです」とか。

松尾 客観だと自分をパロディ化できるのがいいんですよ。「僕はもう若くない」だとシリアスになっちゃうから。それでもエンディングで「AVは変わった」とか入れちゃった。

――「由美香 REMIX」。これは?

松尾 林由美香の追悼上映用に編集したもので、本当は『硬式ペナス』や『ラスト尿』から編集した二十数分のもので、そのエンディングだけを収録しました。

――ここで林由美香が再び出てくるというのは大きな意味を感じます。

松尾 監督としてのカンパニー松尾にとっては重要な女優が死んだわけですから。ここで僕もひとつ大人になります

――「僕の愛人を紹介します 唯愛」は、その前の『僕の彼女を紹介します まり子*Gカップ』の流れですね。フィンランド撮影。

松尾 ちゃんと抜き差しを見せつつ、エロいカラミを撮ろうというセルの撮影にシフトしていますね。唯愛さんの人間性が好きなんですよ。自由な大人の感じ。

――でも、最後に一人でうどん食べてほっとしてる(笑)。

松尾 『ワールド』に通じるところですね。最後に「I AM SMALL MAN」ってテロップが入る。女の人のデカさ、地球のデカさに対して自分はなんて小さいんだろう、てへへ、みたいな(笑)。

――最後が水城奈緒の「恥ずかしいカラダ」。

松尾 単体ミーツ松尾の中で最もエロい。化学反応が起きちゃったというしかない。水城奈緒がこんなにエロいとは思わなかった。ちょっといやらしい話しただけで濡れちゃうというのは男にとっては嬉しいよね。

――女の人が変わってきてますよね。

松尾 昔はこんなエロい女、いなかった。そりゃあもう20年で変わったと思いますね。

――さて、この8時間、全部通して見て欲しいと思いますか?

松尾 こんなの休み休みじゃないと(笑)。でも、できたら順番は守ってみて欲しいかな。一夜一話で一週間くらいかけて。ちゃんと抜けるものになってると思いますよ。

(構成 安田理央)